ドリンクバーの製作
特別支援学校の先生から、ドリンクディスペンサーを重宝されているとのお話を伺い、イベント用にドリンクバーを作ってみました。
基本仕様として、
- ペットボトルは1.5Lのものを使用する。
- 飲料は3種類とする。
- イベントの使用を想定し電源は、AC100Vとする。
- 注入ボタンを押している間飲料が出て、満杯検知はしない。
- 車椅子の子供たちも楽しめるようにリモコン付とする。
以上を想定しました。
構造は飲料通過部の洗浄や交換を考え、エアーポンプでペットボトル内に圧空を送り、飲料を押し出す方式としました。
飲料の3種類はそれぞれ独立したポンプを使用し、選んだ飲料のポンプを作動します。
ポンプは色々試した結果、パワフルなこの水槽用ポンプにしました。
フレームはダイソーのメタルラックを使用し、ペットボトルは保冷材を入れた発砲スチロール内に格納します。基本は図のような構成になります。
YouTubeで何例かの動画もアップされていたので、安易に考えていたのですが実験してみると以外にも難関が・・・
1.5Lのペットボトル内の飲料が少なくなってくると、エアーの圧縮ボリュームが大きくなり、ポンプの運転を止めてもしばらく飲料が出続けることがわかりました。
圧空回路に圧抜き弁を入れるしかないので、頃合なソレノイドバルブを探したのですが、やはり高価になってしまいます。思案のあげく圧抜き弁を作ることにしました。
10mlのカテーテルチップシリンジ(注入用注射器)の先端を切断し、鋼球とバネを組み込みフタをしてチェックバルブを構成します。
圧抜き時は、鋼球をプッシュロッドで押し上げるようにしました。
バルブスタンドは3Dプリンタで製作、開閉の駆動は arduino+サーボ で行います。
圧空は写真上部のチューブにつながっていて、ポンプ運転時は鋼球が押し付けられ閉止しています。注入ボタンから手を離すと、ポンプ停止と同時にプッシュロッドで鋼球を押し上げて圧力を抜きます。
フレーム仮組み、レイアウト検討
エアーポンプ3台の配置と配線。制御盤は上部に設置します。
メタルラックの柱にカバー取付け用の部品を作り、100均の板材でカバーを作ります。
アクリル板を使用したい所ですが、コスト削減・・ でも反りがあって苦労しました。
カバー板には、壁紙を貼り付けて仕上げます。
注水下部の棚にはドレンパンを取り付け背面までチューブ配管しておきます。
注水用チューブの配管をしてカバーを取付けて完成です。
後部の黒いカバーは、ダイソー PP板をマグネットで取付けています。
ペットボトル交換時に外すことになるのでワンタッチ脱着です。
2回のイベント出動をこなして、子供たちは喜んでくれていました。